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浦田川の滝(滝谷・穴毛大滝)巡り
執筆者/川西哲夫 −2005年10月12日(水)− 新穂高(13:00)→白出沢(15:00)→滝谷非難小屋(16:30泊) ブナ林に囲まれた林道をこもれ日を浴び 谷からの爽やかな風を感じながら懐かしい白出沢へ 白出沢からは針葉樹(シラビソ)の登山道となり チビ谷近辺からはダケカンバが混じってくる。 白出沢は年中閉鎖のこと。 滝谷出合近くではブナ林が消え1800mが森林限界か 今日出会った登山者は2人のみ。 滝谷非難小屋は扉が壊れ、スキ間風に悩ませながら 淋しい一夜、夜明けが待遠しい。 −10月13日(木)− 滝谷出合(7:00)→滝谷雄滝(9:00)→新穂高キャンプ地(14:00泊) 雲一つない絶好の天気 滝谷出合より予想もしていなかった滝が 上方に見える、雄滝か。 旧い資料にあった滝へのルートを探すため 藤木レリーフから5分ほど登った右手に 赤旗を見つけるが途中で廃道。 再度出合に戻って谷を右岸寄りに遡行する。 途中黒っぽい巨岩にソニー山岳部 ”岩稜の彼方へ”のレリーフがある。 さらに上を目指す右岸にビンガ状の岩壁がそびえ 崩れないかと怖れながら急いで通過すると 雄滝が迫ってくる。 2000m地点の雄滝は、滝谷のA〜Fの全ての 水を集めているのか水量も多く落差は20mほど。 左側に僅かに見える雌滝は推量が少ない。 更に上部のナメリ滝はここからは望めず、 ルートもそれらしいものがまったく見つからず断念する。 滝としては平凡であるが、 滝の上方は1100mの高度差で 覆いかぶさる滝谷のドーム、 第一尾根などの岩壁群がそびえ立ち その迫力に圧倒される。 帰路、白出沢までは昔ながらの登山路の下りを満喫する。 出会った登山者は5名。 穂高平小屋で振り返ると 槍からジャンダルムの稜線が晴れ渡った青空に望め 別れを告げる。 −10月14日(金)− 新穂高(7:00)→穴毛谷出合(8:00) →穴毛大滝(11:00)→新穂高(14:30) 左俣林道の途中より左に入り、 15以上ある堰堤最上部の真下の河原をそのまま進み 右岸沿いに取り付き上部に出る。 1400mよりいよいよ穴毛谷のスタート。 ![]() 穴毛谷下部 左より1〜6沢が合流 過去の文献にはないが2の沢の落石注意と聞いていたので そこだけ左岸寄りに進みあとはほぼ中央部を遡り 帰路のルートのため流木やケルンを積みながら進む。 2の沢を過ぎた所で狭いゴルジュとなり 以後2〜5mの巨石がゴロゴロ現れ 自分流のルートファインディングを楽しむ。 谷自体はゴミもなく、所々に化粧ヤナギ、フジバカマ、ウスユキソウ、 ミヤマリンドウなどが見られ、心をなごませてくれる。 ![]() 3の沢手前のゴルジュ ![]() 4の沢出合 正面笠ヶ岳 2の沢、3の沢を過ぎてもいっこうに 大滝らしいものは見当たらない。 4の沢は笠ヶ岳主峰からの水量も多く雪渓も残っている。 5の沢でもまた左岸よりの 岩壁に道をふさがれ上流が見えない。 いい加減ウンザリしながら もう滝などはないのではと思いつつ 6の沢に来たとき突然視界が開け 左前方に穴毛大滝が顔を出す。 ここからではそんなに大きい滝には見えない。 2000m地点に近づくにつれ、 岩壁の間を空からそのまま流れ落ちる優美な姿に感動。 太陽の光に輝きながら落差25m、 まるで粉雪が舞い落ちる様。 水量はそんなに多くはないが この高度でどこから流れてくるのか 山が誰にも見られたくないため、 見せたくないこんな奥まった所に大滝を造ったのかも これだから山登りは止められない。 ![]() 天空より落差25mの穴毛大滝 こんな美しい滝に巡り会えた喜びで30分ほど眺め 感動と感激を胸に穴毛大滝に別れを告げ 帰路目印を頼りに幸い落石もなく降る。 ![]() 2000m地点の穴毛大滝 右上笠新道杓子平の稜線 <<HOME |