| <<戻る <<HOME ‘06年の山行記録
主としてヒマラヤトレッキングのトレーニング山行 岡山大学山岳会 藤田 信 今年は秋にエベレストを眺めるヒマラヤトレッキングに行く年だ。 此れまでのように「山と高山蝶」の写真を 撮る為の山行はなるべく減らし、 トレーニングを主体とした山行を心がけた。 トレーニング場の奥多摩山系・丹沢山塊や JR中央線沿線の山々は樹林限界未満の藪山ばかりで、 アルペン的な格好良い写真は撮れないが止むを得ない。 v.d.(m) :標高差(最大値)、登山口から最高点までの標高差 c/t.(hr) :コースタイム t(hr) :所要時間 3.25(土)晴 石砂山(いしざれやま、 580m、 神奈川県藤野町) 篠原集落⇒石砂山⇒牧馬峠: v.d. 300mに1.5hrもかかった(c/t1.0hr)。 “春の女神・ギフチョウ”を探しながらとは言え、 トレーニング不足を思い知る。 特に最後の急登はきつかった。 3.31(金)晴 石砂山、石老山(丹沢山塊北の外れ・694m、神奈川県藤野町) 石砂山は、前回いなかったギフチョウを撮りに。 篠原集落⇒石老山: v.d.440m、t=1.5hr(c/t1.1)、 トレーニングをもっと頑張らねば。 ![]() 写真1:サワランに止まる春の女神・ギフチョウ 左寄りの光芒は篠原沢源流のせせらぎ 4.9(日)晴 柏原ノ頭(丹沢山塊北端・633m、 神奈川県津久井町) 青野原集落⇔寺入沢⇔柏原ノ頭: v.d.400m、t=4hr(c/tなし)。 スギタニルリシジミと言う地味なチョウを探しながら、 道の無い沢スジを 登降した。 この後、奥多摩湖畔の サス沢山(940m、東京都奥多摩町)に足を延ばした。 v.d.460m、t=1.7hr(c/t1.5) 4.14(金)曇 百蔵山(ももくらやま、1,003m、 山梨県大月市) JR中央線・猿橋駅⇔百蔵山: v.d.713m、t=3.2hr(c/t3.0) 4.26(水)曇のち雨 高尾山(599m、 東京都八王子市、電車で1hr・最も近い山) 京王線・高尾山口駅⇔高尾山: v.d.499m、t=2.0hr(c/t=1.5) まだまだ脚が弱い。 陣場山まで行くつもりだったが雨のため引き返す。 ここは電車の便が良く、 年間250〜300万人が登ると 云われるだけあって人が多い。 元気な人が沢山いるのを実感する。 5.4(木)晴 八ヶ岳・立場沢:ヒメギフチョウを撮る。 飯盛山(1,650m、八ヶ岳の東はずれ) 平沢峠⇔飯盛山 (v.d.=210m、t=1.2hr(c/t=1.0)) ![]() 写真2:カワヤナギに吸密するヒメギフチョウ 遠くは八ヶ岳・赤岳(2,899m)と横岳(右、 2,829m) 撮影地・飯盛山から赤岳まで約11km 5.5(金)晴 乙女高原・乙女頭(1,725m)、小楢山(1,713m)、 何れも山梨県牧丘町 焼山峠⇔乙女頭: v.d.=225m、t=0.8hr(c/t=0.5) 焼山峠⇔小楢山: v.d.=213m、t=1.4hr(c/t=1.25) 未だ雪が深く、金峰山(2,595m、きんぷさんまたは きんぽうざん)への林道は4駆でも通れぬそうで諦める。 5.12(金)曇 赤杭山(924m)、川苔山(かわのりさん、1,363m)、 何れも東京都奥多摩町 JR青梅線・古里駅⇒スマド山(721m) ⇒赤杭山⇒エビ小屋山(1,147m) ⇒川苔山⇒大ダワ(965m) ⇒大根ノ山ノ神⇒JR青梅線・鳩ノ巣駅: v.d.=1,210m、t=7hr(c/t=6)。 奥多摩の山の特徴は取付が急登、 これを登りきって主尾根に出ると 割りと緩やか、下りがまた急坂。 10kg担いでひたすら歩いた。 やっとの思いで下った鳩ノ巣駅には コンビニが無く、料亭紛いの店が ロング缶ビールを¥700.−で売っている。 “発泡酒”、“第3のビール”は無い。 「料亭だから高いのは当たり前だ。」と言う。 下山した駅でのビールが楽しみで 出来るだけ電車を使うようにしているのに、 この駅には2度と降りないと誓った。 ![]() 写真3:川苔山頂、看板の“乗”は間違い。 藪山だが休日の昼時は50〜60人が 大きくもない山頂で休んでいる。 5.21(日)快晴 本仁田山(1,225m)、川苔山、赤杭山 JR青梅線・奥多摩駅⇒本仁田山⇒コブタカ山(1,080m) ⇒川苔山⇒赤杭山⇒JR青梅線・古里駅: v.d.=1,070m、t=7.2(c/t=7.1) 前回のほぼ逆を歩いた。良く頑張れた。 6.2(金)曇 百尋ノ滝、川苔山、本仁田山 JR青梅線・奥多摩駅→バス停・川乗橋⇒百尋ノ滝⇒川苔山⇒大ダワ ⇒コブタカ山⇒本仁田山⇒JR青梅線・奥多摩駅 vd=968m、t=8.0hr(c/t=7.5) 川苔山に裏から登った。 百尋ノ滝は凄い。落差百尋(180m)は無いが50mはあろう、 幅も5〜6m位か、かなりの水量だ。 ![]() 写真4:百尋ノ滝 6.10(土)晴のち曇 川苔山、足毛岩、百尋ノ滝 JR青梅線・鳩ノ巣駅⇒大根ノ山ノ神⇒コブタカ山⇒大ダワ⇒川苔山⇒足毛岩(1,180m)⇒百尋ノ滝⇒バス停・川乗橋→JR青梅線・奥多摩駅 vd=1,064m、t=7.25hr(c/t=7.0) 近くて1,000m超の奥多摩の山は この川苔山位しかないので いろんなルートから登ってトレーニングした。 6.21(水)曇のち雨 高尾山 京王線・高尾山口駅⇔高尾山: v.d.499m、t=3.5hr(c/t=3.0) 山頂でまたも雨、引き返す。 6.27(火)曇 高尾山、城山(670m)、景信山(727m)、 陣馬山(857m、神奈川県 相模原市) 京王線・高尾山口駅⇒高尾山⇒城山⇒小仏峠(548m) ⇒ 景信山⇒堂所山(731m) ⇒明王峠(675m) ⇒陣馬山⇒バス停・落合→JR中央線・藤野駅 vd=757m、t=7.6hr(c/t=8.0) 3度目の正直でやっと高尾山⇒陣馬山縦走を果たした。 ![]() 写真5:陣馬山頂 その昔、武田信玄が陣を張ったことからその名が付いたと云う。 6.29(木)晴 生藤山(しょうどうさん、990m、山梨県上野原市) バス停・和田⇒山の神⇒連行峰⇒茅丸(1,019m)⇒生藤山 ⇒佐野川峠⇒バス停・石楯尾神社前 vd=640m、t=6.0hr(c/t=5.0) 7.11(火)曇 大岳山(1,267m、東京都檜原村、奥多摩三山[御前山(1,405m)、三頭山(1,531m)の一つ] バス停・ケーブル下⇒御岳山(929m) ⇒ 鍋割山(1,84m)⇒大岳山 ⇒鋸山(1,109m) ⇒鋸尾根⇒愛宕山(499m) ⇒JR青梅線・奥多摩駅 vd=917m、t=8.0hr(c/t=6.2)、 ケーブル6分を歩いたら1hr掛かった。 また御岳山頂付近の宿坊街で道 に迷い手間取った。 愛宕山の下りで約100mが急な石段で、堪えた。 7/14(金)曇時々小雨〜/15(土)晴 ヒマラヤトレッキング・セミナー:於・真庭市蒜山湯船・湯船荘 講師:大森先輩 受講者:トレッキング参加者ほぼ全員 夕食の一杯で皆打ち解けられた。 これが良かった。 7/15 中蒜山(1,122m) 塩釜登山口⇔中蒜山 vd=612m、t=3.8hr(c/t=3.0) ![]() 写真6:中蒜山中腹からの雲海 7/23(日)曇のち晴 八ヶ岳南西面・立場川、観音平等1,400m付近 ミヤマシロチョウ(高山チョウ)を探すが、 やや早すぎたか、 いない。 7/26(水)晴 湯ノ丸山(2,099m、長野県御東町)、鹿沢(群馬県嬬恋村) 地蔵峠⇒烏帽子(2,066m)岳⇒湯ノ丸山⇒地蔵峠 vd=367m、t=3.5hr(c/t=3.8) 昨年早すぎて撮れなかったミヤマシロチョウを探す。 ミヤマモンキチョウと共にかなり撮れた。 8/2(水)曇 八ヶ岳・編笠山(2,524m)、権現岳(2,715m、いずれも長野県富士見町)、 三ツ頭(2,580m、山梨県北杜市) 観音平⇒屏風山⇒編笠山⇒権現岳⇒三ツ頭⇒ヘリポート⇒八ヶ岳神社⇒観音平 vd=1,175m、t=8.5hr(c/t=9.4) ヘリポートと八ヶ岳神社でミヤマシロチョウが撮れた。 かなり歩け好調だった。 トレーニングの成果が現れてきたのか? ![]() 写真7:イブキジャコウソウに吸蜜する 特別天然記念物ミヤマシロチョウ ピンクの花が翅に透けている。 8/13(日)曇のち晴 雨降山(アフリヤマ、1,177m、山梨県上野原市)、 権現山(1,312m)、扇山(1,138m、いづれも山梨県大月市) JR中央線・上野原駅→バス停・用竹⇒二ツクラ山(960m) ⇒入山(1,028m) ⇒雨降山⇒権現山⇒曽倉山(940m) ⇒扇山 ⇒大久保山(1,109m) ⇒扇山登山口⇒JR中央線・鳥沢駅 vd=1,002m、t=9.0hr(c/t=9.6) かなりの距離を良く歩けた。 ![]() 写真8: 扇山(手前、1,138m)、権現山(奥・中央右、1,312m) 雨降山(奥・右端、1,177m) 倉岳山頂(990m)で撮影、権現までの距離は約9.5km 8/28(月)曇 六ツ石山(1,479m)、水根山(1,620m)、鷹ノ巣山(1,737m) いづれも東京都奥多摩町、奥多摩山系 JR青梅線・奥多摩駅⇒三ノ木戸山(1,177m)⇒石尾根⇒狩倉山(1,452m)⇒六ツ石山⇒将門馬場(1,455m)⇒城山(1,523m)⇒水根山⇒鷹ノ巣山 ⇒榧ノ木山(かやのきやま、1,485m)⇒倉戸山(1,169m) ⇒バス停・倉戸口⇒JR奥多摩駅 vd=1,397m、t=7.3hr(c/t=8.6) 東京都の最高峰・雲取山(2,017m)に繋がる 石尾根を良く歩けた。 9/5(火)晴 御前山(1,405m、 東京都奥多摩町・奥多摩三山の一つ) JR青梅線・奥多摩駅⇒愛宕山(499m) ⇒鋸尾根⇒鋸山(1,109m) ⇒鞘口山(1,142m) ⇒クロノ尾山(1,155m) ⇒ 御前山惣岳山(1,341m) ⇒大ブナ尾根⇒サス沢山(940m) ⇒バス停・奥多摩湖→JR奥多摩駅 vd=1,065m、t=7.0hr(c/t=6.6) これで奥多摩三山は‘04年の三頭山を手始めに全てに登った。 9/10(日)快晴 七ツ石山(1,757m、東京都奥多摩町・奥多摩山系) JR青梅線・奥多摩駅→バス停・東日原⇒稲村岩尾根⇒ヒルメシクイノタワ ⇒鷹ノ巣山⇒巳ノ戸ノ大クビレ⇒浅間尾根⇒浅間神社⇒バス停・峰谷 →JR奥多摩駅 七ツ石山まで往くつもりが調子悪く、引き返す。 昨夜の酒が効いているのか。 9/20(水)快晴 七ツ石山 奥多摩町奥⇒浅間尾根⇒鷹ノ巣山避難小屋(1,465m) ⇒日陰名栗山(1,725m)⇒高丸山(1,733m) ⇒ 七ツ石山(1,757m) ⇒千本つつじ(1,715m) ⇒赤指山(1,333m) ⇒赤指尾根⇒バス停・峰谷 vd=1,160m、t=7.0hr(c/t=7.4) 先日体調不良で引き返した七ツ石山へ再度登った。 浅間尾根ではクマに出会った。 山腹の道を横切ろうとしていたようで、 急峻な疎林を転がるように逃げてくれた。 その早いこと・・・。 熊除の鈴音にもっと早く反応して欲しかった。 やはり快晴は良い、丹沢や富士がくっきりと眺められ、快調だ。 9/29(日)曇 雲取山(2,017m、東京都の最高峰) 後山林道終点・青岩谷橋⇒三条の湯⇒水無尾根⇒三条ダルミ⇒雲取山 ⇒雲取山荘(田部重治レリーフ)⇒三条ダルミ⇒青岩谷橋 vd=1,070m、t=6.3hr(c/t=6.5) 東京都の最高峰に登った。 自宅から登山口まで往復6.0hrも要し、遠い。 来年は一泊で登ろう。 10/9(月)快晴 高尾山、城山、景信山 京王線・高尾山口駅⇒高尾山⇒城山⇒小仏峠⇒ 景信山⇒堂所山(731m) ⇒明王峠⇒矢の音(633m)⇒子孫山の頭(543m)⇒JR中央線・相模湖駅 vd=627m、t=6.0hr(c/t=6.6) トレッキング出発まで後半月、 大森先輩に「脚力より心肺機能の鍛錬が大事」と言われハツとした。 薄い酸素を取り込めなければ、鍛えた脚力も役立たない。 今日はその練習の腹式呼吸で歩いた。 今更遅いかも知れぬが、 明日から毎日の階段2,000段昇降も 腹式呼吸で続けよう。 10/23(月)〜11/13(月) 本番のエベレストを眺めるヒマラヤトレッキング。 詳細は別項で報告済み.。トレッキングエッセイへ↓ ・藤田 信 『未だヒマラヤへ行った事が無い方へ』 終わりに: ほぼ10日置きにトレーニングを意識した山行を続けて、 約4ケ月後位からコースタイム以内で歩けるようになった。 最後に気がついたが、腹式呼吸を心がけて もっと心肺機能の強化を図るべきだった。 体力不足で一般参加の人達に置いて行かれる様な 事態を最も心配していたが、 トレーニングの甲斐あってかそんな事には陥らなかった。 追伸 私の場合、40歳と62歳の時の2度も内臓の手術を受け、 入院で筋力がかなり衰えていたので 人並み以上にトレーニングに気を使いました。 で、トレーニング山行もこの位やった訳です。 普通の方々はこんな必要は無い様に思います。 <<戻る <<HOME |